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転職時の引っ越し時期はいつがベスト?費用や準備の手順を徹底解説

転職の引越し どの時期がベスト? 費用や準備の手順を解説!

転職と引越しを同時期に行う場合、どちらを先に行うべきか迷う方も多いでしょう。結論からお伝えすると、転職の引越し時期は勤務先が決定してからがベストです。

勤務先が決定する前に引越しをするとさまざまなリスクがあることも。この記事では、転職時の引越し先の時期についての解説や、引越しをする前に確認すべきこと、さらに引越し費用についてお伝えします。

これから引越しをともなう転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

転職時の引越しは勤務先が決定してから!5つの理由を解説

「引越しが先か?転職が先か?」と迷う方も多いですが、転職における引越し時期のベストなタイミングとしては、「勤務先が決定してから」です。

その理由を詳しく解説していきます。

転職時の引越し
勤務先が決定してからが良い5つの理由
  1. 精神的な負担を軽くできる
  2. 経済的な負担を軽くできる
  3. 転居先が勤務先から遠くなる可能性がある
  4. 収入に見合った物件を選定できる
  5. 賃貸物件の審査に通りやすい

①精神的な負担を軽くできるから

転職活動はそれ自体が大きなストレスです。そこに引っ越し準備が重なると、心身ともに疲弊してしまい、転職活動に支障が出てしまう可能性があります。

特に無職の状態での転職活動は、経済的な不安も加わり、精神的な負担はかなり大きなものになるでしょう。数ヶ月分の収入をまかなえる預貯金がないかぎりは、内定が決まってからの引っ越しをおすすめします。

②経済的な負担を軽くできるから

内定が決まれば収入の見通しが立つため、引越し費用を捻出しやすくなります。また引越し資金だけではなく、新しい生活に必要な家具や家電などの準備も計画的に行えるでしょう。

引越し資金の詳細については後述しますが、一般的には数十万円とまとまったお金が必要です。そのため、内定が決まってから余裕を持って資金計画を立てることで、貯金を切り崩しすぎることなく、安定した生活をスタートさせられるでしょう。

③転居先が勤務先から遠くなる可能性があるから

勤務先が決まる前に引越しをしてしまうと、新しい職場から遠い場所に住むことになるリスクがあります。転職先の会社によっては、複数の支店があり、配属先がすぐには決定しない場合も。

「転職のために引越しをしたのに、通勤時間が1時間以上かかってしまう……」という事態を避けるためにも、内定した会社の勤務先が決まってから、通勤時間や交通費を考慮して引越し先を選びましょう。

④収入に見合った物件を選定できるから

内定先が決定してれば、新しい給与に見合った物件選びが可能です。一般的に家賃の上限額は給与の1/3が目安とされています。

内定先の給与がわからない状態で物件を決めてしまうと、この基準を超えて生活が苦しくなるリスクがあります。さらに、物件を先に決めてしまうと、その家賃に合わせて就職先を検討せざるを得なくなります。

たとえば、家賃8万円の物件に住む場合、手取り24万円以上の求人に限定されることになり、転職先の選択肢が狭まり活動が長引くリスクもあるのです。

⑤賃貸物件の審査に通りやすいから

内定先が決まっていれば、賃貸物件の審査でも有利になります。一般的に、不動産会社や家主は入居希望者の収入を重視しますが、内定通知があれば安定した収入源として認められやすいでしょう。

特に、現在無職の状態で部屋探しをする場合、収入証明が提出できず審査に苦戦することがあります。内定が決まってからの引越しなら、このような心配も解消されるため、希望の物件に入居できる可能性が高くなります。

引越し前に確認すべき3つの重要な項目!

転職にともなう引越しをする際に、引越し前に確認しておくべき内容をお伝えします。

引越し前に確認すべき3つの重要な項目
  1. 転職先に社宅や社員寮が用意されているかかどうか
  2. 転居費用の補助があるかどうか
  3. 入社日に合わせた引越しの日程調整ができるかどうか

①転職先に社宅や社員寮が用意されているかどうか

内定が決まったら、まずは会社の福利厚生制度を確認しましょう。社宅や社員寮が用意されている場合、家賃補助や水道光熱費の補助など、さまざまな経済的メリットを受けられる可能性があります。

また、社宅や寮であれば家具や家電が備え付けられていることも多いです。この場合、新生活のために買いそろえる内容が変わり、これにともなう初期費用を大幅に抑えることができます。

ただし、入居条件や空き状況によっては入居できない場合もあるため、早めに内定先に確認しておくとよいでしょう!

②転居費用の補助金があるかどうか

転職先の企業によっては、引越し費用の補助制度が設けられているケースがあります。補助額は会社によってさまざまで、全額または一部を負担する形態があります。

また、補助を受けるためには見積書や領収書の提出が必要なことが多いため、事前に申請方法や必要書類を確認しておくとよいでしょう。

中には、引越し業者を指定している会社もあるので、引越しの見積もりを取る前に、内定先に確認しておきましょう。

③入社日に合わせた引越しの日程調整ができるかどうか

入社日が決まったら、それに合わせて引越しの日程調整を行う必要があります。引越し後は、新しい生活に慣れるための時間も必要なため、できれば入社日の1週間前までには引越しを完了させておきましょう。

また、引越し繁忙期の時期であれば、引越し業者の予約がとりにくい場合もあります。入社日が決まり次第、できるだけ早めに見積もりを取って手配しましょう。

転職時の引越しスケジュール

内定が決まってから、引越しまでの一般的なスケジュールを紹介します。内定から入社までの期間は会社により異なりますが、ここでは入社まで2ヶ月ある場合のスケジュールを紹介します。

入社2ヶ月前にすること

  • 現職への退職手続き
  • 転職先の福利厚生(社宅・寮制度、引越し費用補助)の確認
  • 引越し先エリアの物件探し開始
  • 複数の引越し業者に見積もり依頼

入社1.5ヶ月前にすること

  • 物件の内見と契約
  • 引越し業者の決定と日程確定
  • 現在の住居の解約手続き(退去日の通知)
  • 電気・ガス・水道の解約予約
  • インターネットの解約手続き
  • 現職での引き継ぎ開始

入社2週間前にすること

  • 引越し
  • 転出届の提出
  • 転入届の提出
  • 住所変更手続き(銀行、クレジットカードなど)

引越し後にすること

  • 現居住地の退去立ち会い 
  • 原状回復の確認 
  • 敷金の返還確認

スムーズな引越しをするためにも、時間に余裕を持ち、計画通り進めることが大切です。

特に物件探しは時間がかかることも多いため、良い物件が見つからなかったときの場合に備えて、早めに開始しましょう。

転職時の引越し費用は?

賃貸物件へ引越しする場合の初期費用は、一般的に家賃の約4~5ヶ月分+引越し費用と考えておくとよいでしょう。引越しにかかる費用は、大きく分けて以下の3つです。

引越し費用の内訳
  1. 新居の初期費用
  2. 現在の物件の退去費用
  3. 引越し費用

それぞれの詳しい費用を解説していきます。

①新居の初期費用

賃貸物件の場合、通常以下のような初期費用が必要となります。

賃貸物件の一般的な初期費用
  • 敷金:家賃の1~2ヶ月分
  • 礼金:家賃の0~2ヶ月分(地域により異なる)
  • 仲介手数料:家賃の1ヶ月分
  • 火災保険料:1~2万円程度
  • 保証会社利用料:家賃の0.5~1ヶ月分
  • 鍵交換費用:1~2万円程度

上記の費用は、地域や物件によって大きく異なります。利用する不動産仲介会社によっても変わるため、物件探しをするときは初期費用の確認も必ず行いましょう。

初期費用を抑えたい場合は、礼金なしや仲介手数料無料、敷金0円などのキャンペーン物件を探すことをおすすめします。

②現在の物件の退去費用

現在も賃貸物件に住んでいる場合は、退去費用が発生する場合があります。

賃貸物件の退去費用
  • 原状回復費用:数万円~10万円程度 
  • ハウスクリーニング費用:3~5万円程度

これらの退去費用は基本的に敷金から精算されますが、敷金以上の費用がかかる場合は追加で支払いが必要になります。

原状回復費用は、部屋の使用状況によって金額が大きく変わるため、事前に大家さんに確認し、必要な修繕箇所や費用の見積もりを把握しておきましょう。

③引越し費用

同一県内の引越し同都道府県外
通常期(5月~1月)約4万~6万円約6万円から8万円
繁忙期(2~4月)約5~8万円約8~10万円

引越し業者の費用は、移動距離や荷物の量、さらには引越しする時期によっても大きく費用が異なります。

単身の場合、通常期(5月~1月)で同一県内の引越しは約4万~6万円。同都道府県外では、約6万円から8万円が相場です。

特に2月から4月は引越しの繁忙期となり、通常期と比べて2~3割ほど費用が高くなります。また、エレベーターのない建物の上層階への搬入出や、エアコンの取り付け・取り外しなどによっても追加料金が発生します。

少しでも引越し業者の費用を抑えたい方は、繁忙期を避ける、または週末や祝日、大安を避けるなど可能な限り日程を調整するようにしましょう。

転職時の引越し時期についてまとめ

この記事でわかること
  • 転職時の引越しは内定後の勤務先が決定してからがベスト
  • 引越し前には、内定先の福利厚生(社宅・社員寮、引越し費用補助)を確認
  • 引越しにかかる総費用は「家賃の4~5ヶ月分+引越し費用」が目安
  • 引越しの準備は入社日の1週間前までに完了させておくと余裕が持てる

転職時の引越し時期について解説してきました。引っ越しの準備は時間もお金もかかるものです。まずは転職活動に集中し、内定が決まったら引っ越し準備にとりかかるのがベストです。

また、転職先の選び方や給与交渉など、就職に関して不安なことがあれば、無料で相談できるサービスを利用するのも一つです。新生活のスタートは不安がつきものですが、焦らずに一つずつ進めていきましょう。

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